2018年が明けた。穏やかなお正月。
晦日紅白歌合戦を鑑賞。元日は朝から近所の神社に初詣。早朝なので、吐く息も白い。自宅マンションに帰ってくる頃には、ポストの年賀状が到着していて、目をとおしながらエレベーターで部屋に戻る。そのあとは空腹をおせち料理で満たす。おいしい。いつもと変わらない、穏やかなお正月。
長女はセンター試験まで2週間を切っている。年が明けると一斉に私立の出願も始まって、俄然受験本番感が漂ってくる。
毎日ジョギングする桜の並木道。木々のつぼみは硬く、北風にびゅーびゅー吹かれて震えているよう。このつぼみが花開く季節には我が家はどんな風に変わっているかな。
最近の私はクラッシック音楽に回帰している。というのも、地元出身の男の子が国際コンクールに入賞し、近所のホールで凱旋コンサート的なものがしばしば開催されているのだ。彼が小学生の時分に、すごいピアノのうまい子がいる!と有名で、何度かその演奏を耳にしたことがあった。高校卒業後、ドイツに留学してからも何度か帰国時にコンサートがあり、その素晴らしい音色に惚れ込んだ。曲の解釈も彼の頭の良さがうかがえるもので、演奏を聴くたびにワクワクする。今度はどんな世界観が広がったのかな〜なんて感じながら。今の私のお気に入りは先のコンクールのセミファイナルの映像。さらなる成長が楽しみ。これからも応援していきたい。

今日から10月。季節が移ろうのは、あっという間。そのことに焦っているのは私ではなく、長女。言っている間に受験期まっ只中。先日センター試験の受験料の入金も済ませた。あっという間にクリスマスが来て、正月が来て、試験の日はやってくるのだろう。
最近の彼女は過敏性大腸炎っぽい感じで便秘と下痢を繰り返す傾向にある。受験生活、見た目は友達と切磋琢磨しながら彼女なりに楽しんでいると思っていたけれど、思いの外ストレスがたまっているのだろう。寝る前にワイン一杯くらいでも飲んだ方が調子いいんちゃうのとか、彼氏がボブ・ディランのフリークであるのをいいことに、みなみ会館で「DONT LOOK BACK」のリマスター版が今日から始まるみたいだよ、一緒に観に行ってきたら〜とかそそのかしてみたりする私は悪い母だと思う。
かく言う私も、娘が受験生というのにぷらぷら遊びに出かける気もおこらず、休日はもっぱらジョギング、読書、映画、テレビ鑑賞三昧。それでもいろいろなおもしろい発見がある。先日見た「クーリンチェ少年殺人事件」「泥の河」のリマスター版もよかったし、今日は映画館に見に行こうかな〜なんて思ってた「人生フルーツ」がテレビで見れていたく感動した。(夫人のことを「私の最高のガールフレンドです。」って恥ずかしそうに紹介する90歳のご主人が最高にキュート!)高校生の全国演劇大会の決勝作品、兵庫県東播磨高等学校の「アルプススタンドのはしの方」は最後は演じる高校生たちの熱が伝わって涙をだらだら流しながら見入ってしまった。そして保坂さんの「こことよそ」。久々保坂さんのページをめくり、文字の間に漂っているような感覚。秋にはこんな日もいとおしい。

  • 最近は帰宅後にPCをあける機会もなく、義務的に必要最小限な家事をやり、お布団になだれこむような毎日を送っていたので、「はてな」の存在をすっかり忘れていた。たまーに「はてな」に帰ってくると、15年来のはてな住人の方々のページを散策し、その変わらない内容にじんわり。私を含め環境は変化があっても、根本はちっとも変わらない、ユルガナイ人々。なんだか、「はてな」は私の忘れかけていたルーツを思い出させてくれるフルサトみたいでじわっときます・・・(いうほど私はコアなはてな住人ではないのですが、、、)
  • このシーズンは娘たちが同じ高校に通いだして、部活引退したり、いろいろあったけど、メインイベントはやっぱり4日間もある学園祭。長女にとっては最後、二女にとっては初めての学園祭。これまで行ったことなかったのだけれど、1日だけ休みが取れたので初めて行ってみた。長女が友達と有志でバンドする!といっていたので見に行くと、やけにギターソロのうまい陸上部男子に囲まれてOASISの「Don't Look Back in Anger」を女友達と大きな声で歌っていて笑った。そうか、お風呂で毎日練習していたのは、この曲だったのか!と今更気づく母。他にもGREENDAYの「American Idiot」とかやってて、ワンオクとかSISHAMOとかやるバンドが多い中、娘たちのバンド?集団は異色で、現役の高校生たちがみんなのるにのれず、ぽかんとしてて笑った。めっちゃ君たちらしいよ。
  • めっきり一緒に過ごす時間が減った私と夫は、きつい仕事があった週末には、家裏の山から京都へ山越えマラソンをするのを楽しみにしている。水あびたみたいにアホほど汗かいた後は、なんだか私も夫も心がすっきりするみたい。はあはあ二人で言いながら、二人で「私ら変態やな〜」といいながら山越えマラソン。変な二人だよな。気の毒やけれども、その血が脈々と娘らに受け継がれているのを感じる。
  • 最近みんな忙しくてテレビを見る暇がない。唯一家族の団らんにみんなで好んで見るのは、NHKのドキュメント72時間。金曜日にリアルタイムで見てこの曲流れてくると、家族みんなの目から涙があふれてくるのはなんなんでしょうね。家族でいる時間、団らんはいつまでも続くのだと思っていたけれど、そのタイムリミットが一歩一歩、週末ごとに近づいているような気持になります。

chihiryou2017-04-16

「お母さん!キリンジのエイリアンズがLINEのCMで流れてるで!」というメッセージが送られてきたのが一か月前。この一か月間で随分と我が家の環境は変わった。
下の娘が中学校を卒業し、長女と同じ高校に入学した。姉妹が同じ学校に通うということはこんなにも楽させてもらえるんだ〜と思うくらい、学校生活における問題はおおかた姉妹間のやり取りで解決している。課題の取り組み、部活動のこと、通学時間の使い道、先生のこと、携帯の使い方のこと…いろんなことを姉に教えてもらっているみたい。ついでに姉の友達らにもかわいがってもらってるようだ。妹はちゃっかりしている。
わたしといえば、3月末の内示で何故だか大抜擢で管理職になってしまい、今や7人の20〜50代男女をまとめる立場になってしまった。はじめはプレッシャーに押しつぶされそうだったけど、なった以上はやるしかないもんね…。いつしか心は開き直って、心の中でひーひー言いながらも一つ一つ判断しながら仕事を進めるべく頑張っている。で、高校の入学式の最中にも緊急案件が入り、呼び出されて終了後はすぐに式典スーツを着替えて再出勤する私…このまま私は一体どこに向かっていくのでしょうか。気楽に仕事をするはずだったのに、がっちり社会の中に組み込まれて、身動き取れなくなってしまうんじゃないか、と時々心配する。ワークライフバランスなんてくそくらえ!みたいな働き方させられてるのに、会社が今流行り?の「働き方改革」や「男女共同参画社会の実現」を実行してます感を出すために、「再就職者」「女性」「子育て職員」である私を利用してるのではないかと疑う時すらあるけど、まあ、お給料があがるということはいいことだ。と短絡的に考えている。
高校に通う子どもたちが朝早く出るようになり、朝に私一人の時間が増えた。で、最近見つけて楽しみにしているのが、朝7時40分からBSであっている「やすらぎの郷」というドラマ。20分間だけれど、なんともおもしろい。滑稽なやりとりが繰り広げられる20分間。石坂浩二浅丘ルリ子加賀まりこ…すごい贅沢で挑戦的なキャストだ〜!と思っていたら、脚本は倉本聰とのこと!「カルテット」が終わり次に見るドラマを探していたので、ちょうどよかった。既に出勤前の楽しみになっている。
子どもたちは幼いころから聞いてきたエイリアンズが高校生になった今、CMから流れてきてびっくりしたとのこと。高校生になった今、CMから流れるのを聞くとまた新鮮なんだそう。残っていく曲って時代や世代なんか関係ないのだ。http://d.hatena.ne.jp/chihiryou/20050315

新しい年が明けた。毎年恒例の箱根駅伝を横目で眺めながら、ひなたぼっこ。穏やかなお正月。今年は下の娘が受験で帰省できず。しかし年末年始、毎年やることは決まってる。大みそかに一年間あったことを振り返りながらおせち料理を作り、紅白を見ながら年越しそばをすすり、流行り歌を聴きながら家族とあーだこーだとしゃべり合い、おいしくビールをいただきながら年を越す。
新しい年はどんな一年になるかな。下の娘もきっと4月から上の娘と同じ高校に通うことになるのだろう。
わたしといえば、去年は本当にしんどい一年だった。毎日毎日、自己否定ばかりしていて、少し病んでいたようにも思う。それは年末まで続いたし、これからもしばらく続くと思うけれど、今年はなんとか私の世界を切り開いていきたい。気が付いたら前よりいい景色が見えるようになってたらいいな。
休日はゆっくり宿題のしごとしたり、読書したり。久々長嶋さんの本を読んでいる。読んでいる最中、自分が大学生の時に一人暮らししていたアパートの部屋のことを思った。あのアパートは私が大学を卒業した後、どんな人が住み続けているのだろう。

三の隣は五号室

三の隣は五号室

年末に大学の研究室の同窓会の写真がラインで送られてきた。同窓会会場は大学時代の実験後にたまってた飲み屋。あの時代から壁は学生の落書きだらけ、畳は抜け落ち、座ったら最後、ズボンに畳カスがびっしりついてしまうような汚い店だったけれど、今も相変わらず汚い。まずは店が現存していることにびっくりしたけれど、その画像に写りこんでいる同窓生たちのオジサン加減に驚く。そうだよね、みんないい加減50も近くなってきて偉くなってるんだものね。と思いながら、自分もそういう歳になっていることに気づかされる。

おはようございます。今日からまた一週間。ふう。私なりに目の前の仕事を片付けていこう。それしかないものね。
先週は私にしてはめずらしく体調を崩し、医院で点滴のお世話になる。季節の変わり目と低気圧はだめですね。体がついていかない・・・。娘も同じような症状が少なからずともあって、二人で苦しむ。子孫たちにもこの季節の代わり目に発生する嘔気と肩こり・頭痛は脈々と受け継がれていくのだろうか・・・。
てことで週末はゆっくり、家の中で過ごす。壊れていたオーディオを夫が修理してくれたので、快適な音楽を流しながらたくさんの服のアイロンがけ。あとはひたすらゴロゴロする。大好きなビールもこの週末はお休み。あったまる食べ物をとって、ながーいお風呂に浸かって復活。お彼岸も終わり。本格的な秋が始まりますね。

毎日毎日よくもこんなに抜けるような青空が続くものだ。暑くて溶けそう。先日11時頃にひなたを1〜2時間ほど歩き回ったら、首筋や背中が汗もだらけになってしまった。最近は仕事でエアコンの部屋ばかりにいるものだから、もともと自分が肌が弱かったこと忘れていた。そういえば、幼い頃、夏となると、天花粉をふってもらったり、六十Oハップのお風呂に入れてもらってったっけ。
休日にちょっとした用事でその街には出かけたのだけれど、よく知らない街をてくてく歩くのは、暑いとはいえどもなかなか楽しい。以前は繁栄してたであろう城下町の裏通り、年配の人ばかりが住んでいる気配のする家々から垣間見える様子(昼下がりのワイドショー、扇風機、仏壇のお線香の香り…)が、懐かしいやらいとおしいやら。kirinjiの新譜の「日々是観光」を聴きながら、足取りも軽く。この曲大好きだ。コトリさんと高樹兄さん、他メンバーとの掛け合いがほんとうに楽しい。電車にのる前には、腹ごしらえに一人で名物ラーメン。暑い日にはおしゃれな冷製パスタではなく、熱々の一人ラーメンでなくっちゃ。日傘をたたんでカウンター席を陣取り、汗だくでラーメンをほおばる姿は正真正銘のおっさん…なんて思いながら帰路に就く。なかなか楽しい一人旅。
話は変わって、最近見た映画「シングストリート」が最高によくて、二回も見に行ってしまった。もともと私自身がジョンカーニー監督の作品をすごく好きだということもあるけれど、映画の時代設定にくぎ付けだった。友達の家で集まって見るMTV、そのころ大流行だったジャニーズ等には目もくれず、洋楽、邦楽、なんでも頭でっかちな女の子らで見てた。その頃、中学生の私が友達とはまっていた漫画が成田美名子さんの「エイリアンストリート」や「CIPHER」で、そのストーリーを織り交ぜた交換日記をやることで現実逃避してたものだ。私の通っていた中学校は本当に荒れてて、不良のるつぼのような学校だったので、部活ひとつにしてもいろいろな障壁や教師とのやりとりがストレスだったので。結局自分も主人公と同じく、退屈な故郷をとびだしてしまったのだけれど、あのままあの街に居続けたら私は今頃どうなっていたのだろうな。主人公は結局どうなったのだろう、自分と重ね合わせていろいろ考えてしまう作品。

シング・ストリート 未来へのうた (オリジナル・サウンドトラック)

シング・ストリート 未来へのうた (オリジナル・サウンドトラック)

ネオ(通常盤)

ネオ(通常盤)