お久しぶり、私の日記。
私の方は相変わらず。少しだけ寒くなったけれど、私はこんな季節の身の引き締まる様な朝の空気が嫌いではない、というかむしろ好き。通勤途中、湖岸の開けた風景のスポットに着くと猛スピードでこいでいた自転車のスピードを少しだけ緩めて、毎朝彼方の風景を眺めながら深く空気を吸い込む、暑い日も寒い日も。毎日毎日必ずこの場所で深く深く息を吸い込む。私は、そんな毎日を積み重ねている。
キリンジの泰行氏が脱退すると知ったのは、かれこれ一ヶ月ほど前。初めは信じられなかったけれど、彼も私と同じ40歳。最後の賭けというか、悔いのない人生を送りたいと彼なりに考えた結論なのだろう。気持ちはわかるけれど、とても寂しい。彼の声のないキリンジなんてありえない。
私がキリンジを知ったのは98〜99年、同僚の男の子が「いいよ〜」と教えてくれた牡牛座ラプソディのPVを見て「?!」と思った時が最初。その後妊婦、乳飲み子を抱える時期にさしかかった私は、音楽とは遠い世界にいたのだけれど、引越ししたり、童謡ばかりの音楽に退屈になってきた2000年くらいに、なんとなく手にとった産後最初の一枚がキリンジの「3」だった。もう、一曲目の「グッデイ・グッバイ」のイントロでノックアウトされちゃってね。最近でこそ日記に彼らの名前が出てくることは少なくなったけれど、実はこの日記は彼らのことを何かしら書き記したくてたまらなくなったから始めたという経緯もあって、ブログ名を「双子座ダイアリー」にした。(彼らの「双子座グラフィティ」になんとなく近いものにしたかったという理由から、中学生みたいね、笑)
その時期の私は、育児を一生懸命やっていて毎日の生活がそれ一色だったので、音楽を聞いてる時が唯一20代の素の若い女に戻れる時間で嬉しかったように記憶している。まあ、その音楽がキリンジというのも濃ゆい毒々しい感じですが。
彼らも私も少しずつ時間の経過とともに変遷して、歳もとった。たくさんの面倒なことを処理していくためには、細かいところは目をつぶり、ある程度器用に毎日をこなしていく術を身につけた、少なくともお兄ちゃんと私は。泰行氏らしいな、器用にやればいいのに、なんて思うけれどそれも彼の選んだ道。ノーナの西寺くんのブログを読んで少し心を落ち着ける。
11月末のビルボードはチケットとれていないけれど、ちょうど大阪出張なので覗いてみよう。当日券ないかもしれないけど。

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