毎日毎日よくもこんなに抜けるような青空が続くものだ。暑くて溶けそう。先日11時頃にひなたを1〜2時間ほど歩き回ったら、首筋や背中が汗もだらけになってしまった。最近は仕事でエアコンの部屋ばかりにいるものだから、もともと自分が肌が弱かったこと忘れていた。そういえば、幼い頃、夏となると、天花粉をふってもらったり、六十Oハップのお風呂に入れてもらってったっけ。
休日にちょっとした用事でその街には出かけたのだけれど、よく知らない街をてくてく歩くのは、暑いとはいえどもなかなか楽しい。以前は繁栄してたであろう城下町の裏通り、年配の人ばかりが住んでいる気配のする家々から垣間見える様子(昼下がりのワイドショー、扇風機、仏壇のお線香の香り…)が、懐かしいやらいとおしいやら。kirinjiの新譜の「日々是観光」を聴きながら、足取りも軽く。この曲大好きだ。コトリさんと高樹兄さん、他メンバーとの掛け合いがほんとうに楽しい。電車にのる前には、腹ごしらえに一人で名物ラーメン。暑い日にはおしゃれな冷製パスタではなく、熱々の一人ラーメンでなくっちゃ。日傘をたたんでカウンター席を陣取り、汗だくでラーメンをほおばる姿は正真正銘のおっさん…なんて思いながら帰路に就く。なかなか楽しい一人旅。
話は変わって、最近見た映画「シングストリート」が最高によくて、二回も見に行ってしまった。もともと私自身がジョンカーニー監督の作品をすごく好きだということもあるけれど、映画の時代設定にくぎ付けだった。友達の家で集まって見るMTV、そのころ大流行だったジャニーズ等には目もくれず、洋楽、邦楽、なんでも頭でっかちな女の子らで見てた。その頃、中学生の私が友達とはまっていた漫画が成田美名子さんの「エイリアンストリート」や「CIPHER」で、そのストーリーを織り交ぜた交換日記をやることで現実逃避してたものだ。私の通っていた中学校は本当に荒れてて、不良のるつぼのような学校だったので、部活ひとつにしてもいろいろな障壁や教師とのやりとりがストレスだったので。結局自分も主人公と同じく、退屈な故郷をとびだしてしまったのだけれど、あのままあの街に居続けたら私は今頃どうなっていたのだろうな。主人公は結局どうなったのだろう、自分と重ね合わせていろいろ考えてしまう作品。

シング・ストリート 未来へのうた (オリジナル・サウンドトラック)

シング・ストリート 未来へのうた (オリジナル・サウンドトラック)

ネオ(通常盤)

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