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気が付いたら年の瀬になっていた。今年はいつまでも暖かかったし、受験生の娘がいるので、いつまでも冬なんか来なければいいのに・・・なんて母娘で現実逃避していたけれど、そうもいかず季節はいきなり冬になった。気が付けばセンター試験まであと1か月。大学入試についての話題は毎日世の中に溢れているけれど、来年の受験生や来年も受験生となる可能性のある当人たちにはおかまいなしの議論が繰り広げられている。不安だけを駆り立てる。お陰で今年の受験生である娘たちの学年は、安全志向。手堅く推薦入試で決まった子も多いようで、まだ何も決まっておらず、模試の合否判定結果が芳しくない娘も私もかなりナーバスになっている今日この頃。

最近の私は黙々とジョギングにいそしんでいる。ジョギングアプリとSpotifyのお陰で今の私のジョギング生活は相当充実したものになっている。用事のない週末に20~30㎞、月にトータルで50~60㎞くらい走るのだけど、セレクトしてくれる好みの音楽をシャッフルしながら、乾いた冷たい空気の中を黙々と走るのは気持ちいい。娘の受験が終わったら、フルマラソンにエントリーしよう。

最近はまっていること1つ目はkirinjiの新譜。 

cherish(通常盤)

cherish(通常盤)

  • アーティスト:KIRINJI
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2019/11/20
  • メディア: CD
 

 やっぱり、堀込高樹氏は凄い。私にずっと刺激を与えてくれるというか、社会人、職業人としてどう進化していくべきか課題を与えてくれる人。

「あの娘は誰?」とか言わせたい の歌詞の世界観がすごい。彼は女という生き物をどういうふうに理解してこんな歌詞書くんだろう。「メスとコスメ」の時の女の欲深さや嫉妬深さ、「千年紀末に降る雪は」の時の弱者といわれるような人が社会を冷めた目で傍観している感じ。今までの作品の随所とリンクしているようで、ほんとうにおもしろい。また、彼はラ行と拗音の発音が独特というか、すごくセクシーで(それはこれまでファンの間でも周知の事実かもしれないけれど)、そこをわかっていて言葉をセレクトしてる、言葉遊びしている感じで、本当に素敵。他の曲にもそれは一様に感じられて、グルーブ感のあるチガさんのベースとゆみきちゃんのカッティングが冴えるギター音の隙間に、ぐにゃ、ピタッとはまる感じで、聴いていて気持ちいい。めっちゃかっこいい。

最近は待っていること2つ目は、朝の連続テレビ小説「スカーレット」

子ども時代からのひとつひとつのエピソードが、何一つ無駄なく主人公を作り出すパーツになっていて、すごいなと思う。脚本の力って偉大だな。「いだてん」もそうだったけれど、脚本ってこんなに大きなパズルのピースピースをつなぎ合わせるみたいに作り出していくものなんだと感心。そして、そうやってつなげたパズルに色を付けたり、生身の血の通った人物に仕立てる役者さんも、すごい。朝から泣きながら見てる。「カーネーション」以来のはまりよう。

そんなこんなで年の瀬、今年もこうして暮れていく・・・