今日も綱渡りのスケジュール。そとは雪がちらついているというのにコートの下は汗かいていたくらい。おまけにここのところ二女のご機嫌が悪くてぐったり。何が原因なのか私にもわからなければ本人にもわからない。疲れているのかお腹ん中に虫でも住んでるんだろう。気分変えようとお気に入りの「かえる君とがま君シリーズ」*1の本を晩ご飯の準備そっちのけで膝の上に座らせて読んであげると少し機嫌が戻る。こんなときこの本はもってこい。かえる君とがま君のやりとりがウイットに富んでて、二女のキュッと結んでへの字に曲がっていた口元が自然にゆるんで、フッと息をもらすまでになるから不思議。私はといえば悪魔でも素っ頓狂な声で飄々と読む。心の中では笑いを堪えるのに必死なのだけれど。そして私のイライラしてた気持ちもだんだんバカらしく感じてくる。
長女の方といえば必死で仲良しの子に手紙を書いてる。幼稚園で一緒に綱引きをしていて負けてしまった仲良しの子に「○○ちゃんなんか、だいきらい!もう一緒に遊ばない!」といわれたのがショックだったらしい。長女はその時は何が起こったのかわからず、ぽかーんとしていたけれど、帰ってくるなり「きょうはごめんね」と便せんに大きく書いて女の子が花束を渡している絵を添えている。そして私に「なんで怒ってるかようわからへんけど、また明日も一緒に遊びたいからごめんねの手紙かいてんねん。」なんて言うものだからちょっとじーんとくる。
私たちは大人になるにつれて、誰かと諍いをする度に自分の正当性ばかりを主張しがちで、謝るとか謝らないとか変に意地を張ってばかりだ。そして我が子の発言を聞きながら、大切なのは謝るとか謝らないとかではなくって、その相手と一緒にいたいと思う気持ちの方なんだよなあ、なんて気付かされる。

今日の音楽は矢野さんの「Davit」。
一言一言が心に染みる。大切な大切な曲。

*1:

ふたりはともだち (ミセスこどもの本)

ふたりはともだち (ミセスこどもの本)