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週の半ばの雨が止んだあたりからぐっと気温が下がった。毎日通る疏水にかかる橋から眺める山の色も緑色から暖色に変わりつつあるし、通りの銀杏の葉も黄色く色づき始めた。そして自転車をこぐ度に頬にピリピリと当たる冷たい空気にぐっと背筋が引き締まる。どこからか柊の花の香り。いよいよ11月。
夕べは、夏にテレビで放映されたときにチラッとしか見れなくってとっても心残りだった「時をかける少女」を観る。この映画の何が好きかと問われれば、私は迷わず実物よりよりリアルに感じる背景とか、季節感溢れる景色だとかをあげてしまう。漂っている空気の匂いまで感じられるような景色の映像とか日常のやりとりとかは、自分が過去に味わったことのある場面の引き出しをひとつひとつ丹念に開けていってくれて、気がついたら映画の世界に完全に入り込んでいる。だからタイムリープだってよりリアルに感じてしまって、最後の場面なんか息を呑む思いで見入ってしまった。とてもおもしろかった。
今日は家族皆、久々フリーの日。朝からみんなで23日のマラソンに備えて3キロランニング。その後は「新米がうまいから外でおにぎりが食べたい！」という夫のリクエストに応えて弁当を作って近くの公園に。出し巻き卵と、鳥のから揚げと、キンピラ牛蒡！とおかずの品目まで指定され、けなげに作りましたよ･･･。
夕飯は壬生菜と厚揚げの炊いたん、鯛の塩焼き、イカの刺身、刺身にできなかった下足は天ぷらに。あとご飯にリンゴ。もちろん足りるだろうと思ってたら、まだお腹がすいてるー！と訴える住人らに急かされはんぺんとエノキ茸を甘辛く煮て追加。君たちは一体どんな胃袋をしているのか？？？夫と私は夕方百貨店のうまいもの市で買ってきた日本酒を冷やでちびりちびり。うーん、気温が下がってくると日本酒は美味しいなあ。あっという間に二人で5合瓶空っぽ。瓶を逆さにして最後の一滴まで落とし、舐めるように飲む酒飲み夫婦。

時をかける少女 通常版 [DVD]