しわすしわすしわす。師走にすべきことを、一つずつ思いついたことから片付けるようにしている今日この頃。あれも済ませたぞ、これも済ませたぞ!と一つずつ事を済ませては、軽くほくそ笑む。
先週はややこしいことが二女の幼稚園で起こって、急遽懇談会になったりして変な気を揉む。下手に何かを口走ると格好のターゲットにされそうで、もごもごと口半開きの状態でしゃべってた一週間。母同士の付き合いも、個々の付き合いにさらに子どもが絡んでくるからより複雑になり大変なのです。先生たちも大変だろうなあー、なんて同情したりして。母たちのの言い分もよく解るけれど、あまり細かい事に目くじら立てず、長いスパンで子どもたちを見守っていこうよー!なんて思っていても、ヒートアップしている母たちの前では口が裂けても言えず、ただただ皆の言い分に頷いてなだめているだけの意気地なしのchihiryouなのでした。
そのストレスを発散するかのように夕方になるとムズムズしてきて、「母さん、ちょっと走ってくるわ!」とジョギングに出かける毎日。3キロ位の短い距離だけれども、息が上がるくらいの速いペースで。ちょうど日が暮れて空気がツーンと冷えてくる時刻だから、その冷え切った空気を私の体内に招き入れて循環させる度に、ドロドロと汚れていた私の血液が赤々とした美しい血液に変えられていくようなイメージ。だからもっと早く、もっと息が上がるくらいに!と走ってしまう。そして帰ってビール片手に夕飯作り、風呂入って子どもとぬくぬくお布団にバタンキュー。はい。私、ストレスは溜まりません。
ここのところの日経の朝刊小説「望郷の道」で毎日号泣している。もう笑っちゃうくらい、泣けて泣けてしょうがない。任侠ものみたいな感じなのだけれど、それとは関係なしに、九州男女の情の深さとか、夫婦の結びつきの強さとか、男、女の質の違う強さみたいなものが浮き彫りになっていたりする部分とか、もうたまらない。セリフも自分と同じ九州言葉なのも、より近く感じてグッときてしまうのかもしれない。夜帰宅後の夫が新聞を見ながら「なんで最近の新聞、こんなにヨレヨレなん?」と怪訝そうな顔をする。ごめんなさい、私の涙がポタポタと垂れた痕です。