よくもまあ、こう毎日暑い。じりじり、体だけでなくて私の心も焦がしていくみたい。なんてったって、八月だものね。一年で一番熱い季節だもの。日陰から飛び出すのにも勇気がいる日々。
お昼から涼を求めていずこへ?と思って、美術館!と思い立ち家族で佐川美術館へ。
北斎展は盛況で、すごい人。子どもたちと楽しみながら富士山探ししてみる。その後樂吉左衞門館へ。以前訪れた時はまだできてなかったよなあ・・・なんて思いながら。
これがとてもよかった。しーんとした建物、木材や漆喰みたいな匂い、ひんやりした土感、私はこんな空間が落ち着く。あまりひと気のないひっそりとした美術館大好きだ。器は難しいことはよくわからないけれど、一周して行き着いた集結作なのだろう。侘び寂びの世界は難解なので、めぐりめぐって、原点に戻るみたいなね。
暗い地下の部屋から外に出ると、水面に反射した西日に目が開けられない。ああ、日曜日が終わる。
今日のおんがくは「カーブミラー」ひさびさ思い出して引っ張り出してきてみる。
切り取られた夏の情景は、共有してる気持ちになってしまうよう。いい曲だなあ。素敵な詩だなあ。

用水路に沿って続く8月の
日陰から飛び出せず息を詰まらせていた
他愛もないはずの道の白線に
ふっと沸いたためらいの言葉を浮かべて見れば

こうして夏の日は過ぎて行く・・・。

Ethology

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