仕事帰りに降りはじめた雨は意外と激しくて、トレンチコートがしっとり濡れてしまった。今日通りにわさわさと積もっていたプラタナスの赤い枯葉は、この雨を吸ってべったりとアスファルトに張り付くのだろう。
帰り際、職場の男子たちは昼間、職場にかかってきた夫からの電話の話題で持ちきりだった。今度夫が私の職場の隣の部署と一緒に仕事をすることになっているので打ち合わせの電話だったのにもかかわらず、取り次いだ者、打ち合わせをした者、夫と面識がある者、ない者、あれやこれやとうるさい。君たちはおばちゃんか??と思うほどのにぎわいで、質問攻めにあう。身長は、体重は?どんな人?静かっぽい人だよね、そりゃIさんのだんなさんだもの、なんてなんて・・・職場で男にまみれ、おっさん化している私の連れ合いに皆興味深々なのが丸わかりでおかしかった。
今夜はひさびさ雨の夜にキリンジを聴きたくなって、「セレーネのセレナーデ」をやっと今頃ダウンロード。やっぱり彼らとは離れられないのだなあ。しっぽりとしたいかにも兄作の歌詞にニヤリとしてリピートしてしまう。