■

風が冷たい日々。私のつま先の霜焼けはひどくなりつつあって、腫れて靴が窮屈になって、また霜焼けが悪化しての繰り返し。それに、ここ数日いろんなことが頭を駆け巡っていてボーっとしてる。用事、約束が頭からぼろぼろとこぼれ落ちていっていて繕うのに四苦八苦している日々。
昨日はいつもバカみたいに明るい二年生の長女がへーんな顔をして学校から帰ってくる。膝やら拳の部分やらひどく擦りむいて出血しているのでどうしたのかと聞くと、転んだだけだと言う。なんか変な感じだなあー？なんて思って彼女を問い詰めると急にしゃくりあげる様に泣き出して、もういいねん、もういいねんと繰り返すばかり。よくないねん！どうしたん？と聞くと、こう。
彼女の集団下校の班は彼女以外男の子なのだけれど（いつもはそれなりに仲良くやっている）、ランドセルをジャンケンして負けた人が持つゲームにどうしても加われと男の子たちに言われ、仕方なく加わった。ジャンケンに勝ってランドセルを持ってもらったのだけれど、負けた男の子が持っていた娘のランドセルを面白がって道路に放った。嫌だったので、やめて！といいながらランドセルを庇ったら自分が放り出されて地面に転んだ。とのこと。
何よりも切ないのは「みんながせっかく買ってくれたランドセルに傷が深く入ってしまった･･･。ごめんね。」と泣きながら何度も謝られたこと。こちらまでポロポロ泣けてきて「いいねん、いいねん、事故にあったりしなければ大丈夫。少しずつランドセルに傷は入んねん。それよりあなたの傷を見せてごらん。」といいながらあちこちの傷に薬を塗る。こんなにたくさん擦りむいて･･･。その後抱きしめて背中を擦る。私の顔を見るまでは涙一つ見せず我慢してた彼女のことを思うとこちらのほうが泣けてきて、思わずぎゅーっと抱きしめてしまう。しばらくして落ち着くと「私、もう二年生やし怪我して痛いのは我慢できんねん。それに男の子もああいうもんだっていうこともよくわかってんねん。」なんて言う。ああ、あなたはなんでそんなに大人で強くなれるの。そんなにちっちゃいのに我慢ばっかりしなくてもいいんだよ。たまには爆発してもいいんだよ。なんて思いながら、どんどん娘が遠くにいってしまうような気持ちになって、頼もしいんだけれどちょっと寂しいような気持ちにもなる。
今朝は娘のほうは立ち直って元気に登校して行ったのに、こちらの方がダメージ大きくって、朝からの用事をすっかり忘れていたとこにメールがきて、慌てて思い出し出かける。昼からのもう一つ人と会う予定もすっぽかして遅れて行く。自分のことは本当に適当でいい加減なのに、子どものこととなると本当に感情のコントロールができない私。。。何やってるんだろう。
それに初対面だと思っていた人から、以前にかなりプライベートなことも打ち明けあってた仲だったと聞かされるのだけれど、その人に関しての記憶が私の頭の中から抜け落ちてて全く思い出せない。悔しい。私は職業柄、割と個人の名前、顔、個人情報みたいなものはセットにして憶えられる人だと自負していたのにー！！一番子育てが忙しかった時期（上の子が二歳で下の子が一歳くらいの時）の記憶というのが時々こうして断片的に抜け落ちていることが多いので、よっぽどあの頃子育て大変だったんだなあー、と思う。お風呂に入りながらずーっと慎重に自分の記憶を手繰り寄せて、ようやくその記憶の尻尾をつかみかけた時にガラッと風呂の戸が開き「ただいまー！」と夫の声。もうびっくりして息が止まりそうになった。
きょうのおんがくはohanaの「くすりのくすり」

笑ってしまおうこの身のダメさ加減を
不安もぜんぶ明日へのキーさ
なんやかんや絵になる日々じゃん

なんだかこの曲聴くとほっとする。実はよく助けてもらってる曲。

ohana/オハナ百景