昨日の日曜日は早起き。フルマラソンに挑む夫のために大き目のおむすびを朝からにぎにぎ。カーテンを開けると一面の銀世界にがっくりする夫を駅まで車で送って行く。頑張って!というより、明日仕事だしね!くれぐれも倒れないようにね!風邪ひかないようにね!私はあいにく現実主義者なの。
二時ごろに無事ゴールしたとの配信メール。私が朝ごはんのお茶碗を洗い、子どもたちと宿題をし、洗濯を干し、海外旅行から帰った両親に電話をいれ、長女をスポ少に送り、図書館に出かけ・・・その間ずっと走り続けていた夫を思うと少し胸が熱くなる。結局4時間を切るタイムであの人はゴールしたのだった。以前よりも着々と縮まっているタイム、減っていっている体重、引き締まっていっている肉体。そのストイックな性格までも私が愛して止まない男なのだなあ、と気付かされる。お疲れ。
帰ってきた夫はそれはそれは晴れ晴れとしたいい顔。腹減ったー!と言いながら私が作った恵方巻を南南東!といいながら頬張る。甘辛く煮詰めた干し椎茸、出汁で煮たかんぴょう、うっすらピンクのでんぶ、出汁巻き、ホウレン草を、大好きな富士酢で作った寿司飯でぎゅぎゅっと巻いて恵方巻を作ってみたのだ。その横でいわしの塩焼き。頭にはマンションの下に生えていた柊の枝を刺して玄関に。夕飯がひと段落ついたころ豆まきも。「鬼はそとー!福はうちー!」じゃんけんで負けた二女が鬼役を務めてくれた。
一夜明けた今朝、幼稚園へ娘を送る道すがら、何故かしらいつもより多い道端の小鳥たち。よく見たらどの鳥も、戸口からばら撒かれた節分の豆をついばんでいるのでした。いつも気取ったように見えるおしゃれな一戸建ての戸口からも、古い町屋の戸口からも、ごみごみした集合住宅の戸口からも道端にばら撒かれたのであろう豆の数々。夕べのそれらの家々の光景を思うと、心が温まるのでした。