朝からまったり。ゆっくりとおうどんを茹でて朝ごはん。どんぶり一杯の具沢山うどんを食べても、まだ食べたりない家人たちのために、お正月の残りの餅を冷凍庫から出してきな粉餅にして出す。炭水化物だらけ。
その後晩御飯のおでんの仕込み。おでんをすると部屋が暖かくなってよい。昆布と鰹節で出汁をとって、たっぷり土鍋に張った後は、面取りした大根、里芋、練り物、つるんとしたゆで卵。その後は隣のお鍋で沸騰させたお湯にくぐらせた蒟蒻、厚揚げ、牛スジ・・・を次々と投入して行く。家中が出汁の匂いに包まれるー。
お昼には無性にパンが食べたくって、土鍋の熱気を利用して発酵できる!と思い立ち並行しながらパン作りもする。こんなことをやっている私はとっても楽しくって無我夢中になってしまうのよね。チーズロール10個、テーブルロール10個を天板に並べて霧吹きをかけながらほくそ笑む。ああ、葉つきのカブがあった!と付け合せにカブのマリネも作る。そしてパンの焼きあがりに備えてコーヒーミルをガリガリと回す。焼き上がりのパンを濃い目に淹れたコーヒーをお供に食べることを考えるだけでワクワクしちゃう。
我が家は夫をはじめ大食家ばかりで、お弁当を作るにも毎晩のおかずを作るにも、冷凍食品くらいの量じゃあささやかすぎてかえって非効率的。だから冷食のお世話になることはまずないのだけれど(あと、なんとなく食べ物好きとしての野生の勘みたいなものもあると思う)、今回の巷を騒がせている事件は怖いことだなあ。結局被害は子どもがひどく出るのだろうし。原型を留めていない食品を口に入れることに関して、もっと気を配らないといけないと思った。あまりにも安価な者を求めすぎる私たち消費者側にも問題があるのだろうし、それなりの者を作るには手間ヒマおのずとコストがかかってしまうものであるということを頭に叩き込んでおこう。
夕方はぼんやり豆を炒る。弱火でしゃらしゃら片手鍋を揺らしながら。香ばしい匂い、豆の皮が少しずつパチパチはじける音。炒った豆をお米と一緒に炊く。明日は節分。ざわざわする心が鎮まるひと時。おでんのお供に炒り豆ごはん。美味そう。私はやっぱり食べることも食べることにまつわる作業も大好きなのだなあ。