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真夜中。まだ外では雨の音がしている。時折その雨の音に混ざって家人の寝息が聞こえてきて、ああ眠らなきゃって思うのだけれど、このひんやりとした真夜中の空気の中、一人ぼんやりしている時間がまだまだ欲しくて、眠らないでいる。
なーんかここのところ、実家に帰りたい病。ぼーんやりと子どもの時から変わらない風景を眺めたり、時間が余れば実家の本棚にある文学全集を引き出して読んでみたり、畑にいって草むしりしたり、散歩したりしたいなあ。そしてまだ明るいうちから晩ごはんの用意して、早々にお茶碗洗っちゃって、一日が終わり。そんな田舎の一日って退屈だーなんて思ってたのに、無性に恋しいよ。
明日も忙しい一日だろうな。なんてったって働き盛りの年代なのだから、私も夫も。そもそも家族みんながこんなに健康であることだけでもありがたいことなんだ。