昨日は呑気なことを書いていたけれど、ニュースで見た台風の爪あとの傷の深さに驚かされる。道路が寸断されて孤立した集落。土砂や流木がなだれ込んでどうにもならない家々。未だ見つからない人々。。。ふと、先日読んだ梨木さんのエッセイにでてくる「九州山地の外れの山」に建てられた「山小屋」は無事かなあ?と心配になる。きっと台風の被害にあった集落からそう遠くはないはず。むしろ渦中かもしれない。それでも梨木さんなら冷静な判断でこんな自然や天災の厳しさとの共存についても書いてくれそうな気がする。
台風が去った後は一気に空気も空の表情も秋めいてきた。日差しこそ強いものの吹いてくる風は随分とさわやか。朝子供たちを送っていく小径ではついこの間まで蝉たちがけたたましく鳴いていたのに、ふと気がつくとコオロギや鈴虫の鳴き声に変わってる。そんなこと子供たちが言ってくれなければ気付かずにいるところだった。あと一ヶ月もすれば金木犀の香りが漂ってくるめっきり秋めいた表情の小径に変わってくるのだろうな。私は基本的に肌寒くって乾いた空気が好きなので秋めいてくると心が躍る。食べ物も美味しくなってくる季節だしね。
秋といえばこのCD。キリンジのアルバムの中では結構影が薄いといわれるけれど、私個人は乾いた空気感が漂ってるこのCDが結構気に入ってたりする。藤井隆やショコラ、かせきさいだあへの提供曲のセルフカバーも含まれている一枚。

Omnibus

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