毎日いい天気。
夕方に出かけた後、クリーニングを受け取って子供たちと三人ぷらぷらと夜道を歩いて帰る。しんと冷える乾いた空気。そして空には透き通るほどに白いお月様。雲ひとつとしてない夜空。子供たちがお月様の餅つきしてるウサギが動いてるよ、なんて騒ぐ。
すれ違う車のライトに照らされながら「今晩はお月さん」を三人で大声で歌う。
私がCDにあわせてよく口ずさむので、子供たちも、もうすっかり憶えてしまってるのだ。初めてCDを子供たちの前でかけたとき「これ歌ってるの、お母さん?」といわれるくらい私と佐野さんの声質が似ていて、キーが合うので歌いやすい。車のエンジン音にかき消されるので心置きなく子供たちと大声で歌えて気持ちよかった。

そして今夜は、さっきまで夜回り先生のテレビの再放送を見てしまう。自分がやっているボランティアの活動と被る部分があるので興味深い。先生が活動で感じていらっしゃることと、実際自分が活動を通して感じていることと通じている部分が多い。
親子でゆっくり生きれたらどんなにかいいかしら。こうしてきれいなお月様、うた歌いながら眺めてたりしたら、明日もきれいなお月様、だれかと一緒に見られたらいいのになんて思う。子供たちにもそれくらいの気持ちで暮らしていって欲しい。そしたらずーっと明日も生きていたい、なんて思っていてくれるかな。

今晩はお月さん

今晩はお月さん