chihiryou2007-01-07

ああ、太った。きっと。怖くて体重計にのっていない。
夫が遅れて正月休みを金曜日にとったので、今日は三連休目。ひたすら三食作って、三食お腹いっぱい食べている。
今日は朝から七草粥に豚汁、昼は山芋たっぷりお好み焼きにおにぎり、夜は鳥鍋。しっかりオジヤまで頂く。オジヤの美味しかったこと美味しかったこと。鳥皮からでた脂分とお出汁とが溶き卵を注ぐことで乳化されたみたいになってふんわりと軟らかいお米の粒を包んでいて、家族皆無言でハフハフいいながら口の中にかき込んだ。またその後に皆で林檎を剥いて食べると、火照っていた口の中が、ひんやりしていい気持ち。ごちそうさまでした。
それなのに今日なんか朝から雪が一日中降ったりやんだりの天気。冬休みも終わると言うのに家から一歩も出られやしない。子供が冬休みの絵日記を描くのを横目で眺めながら、カーペットの上でゴロゴロと本を読んだり。時折立ち上がって家事を済ませようと家中を動き回ったところで狭い借家住まいなので消費カロリーはしれている。まあ、いいか。明後日から食べたくても食べられないほど忙しい毎日になる予定なので。ほんとかなあ。
子供は宿題をだらだらとやった後、昨日恵文社でお年玉をはたいて買った「チリとチリリ」という本をひたすら摸写していた。チリとチリリという双子みたいな女の子たちを自分たちと重ね合わせて、その沢山の色の世界に自分たちがいるような気分になるみたい。
最近子供たちは恵文社にはまっていて、何かとあるとすぐに行きたがる。好みの本が普通の本屋さんより見つけやすいのだそう。昨日なんか私がウロウロと店内を歩き回っている間に、二人絵本コーナーで床に座り込んで本格的に本を読んでいたのでギョッとした。
私は古本市で沢村貞子さんの「私の浅草」の初版本を見つけてついつい買ってしまう。元旦のNHKアーカイブスで、沢村貞子さんと幸田文さんの生前のトークを見ていたのだけれど、家の仕事を手を抜かずに丁寧に続けてやっていくことほど難しいと感じている私なのに、お二人は本当にそれをやリ続けつつお仕事や活動もされて、それなのに驕りたかぶったところがまるでなくって控えめで。
「わたくし家のことしかできませんの。それしか書けませんの。」と飄々と仰る文さん。頭の回転がよくってひたすらご主人をたててらっしゃるのだけれど、意志の強そうな凛とした表情が粋な貞子さん。お二人とも私の憧れる女性像だ。
手を抜かず、丁寧に。これも今年の抱負だなあ。

チリとチリリうみのおはなし

チリとチリリうみのおはなし