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朝から冬であることを忘れてしまうようないい天気。
さっさと洗濯、布団をベランダに干したらいつもとは違う仕事に出かける。閉塞感漂ういつもの仕事場とは違う場所に出かけるというだけで開放感に満たされる。
ふと自転車をこぎながら空を仰ぐと、遥か上空の伊丹から羽田を目指すジェット機の主翼が太陽の光を浴びてピカピカ光っている。あっちにも、こっちにも。たいして眩しくもないのに、目を細めながら偶然ipodから流れてきたハナレグミの「レター」を大きな声で口ずさむ。どうせすれ違うトラックのエンジン音にかき消されて私の声なんて誰にも聞こえやしないのだから。
それにしてもなんて今日にふさわしい曲。基本的に私の耳はホーンの音とリトル・クリーチャーズの鈴木正人さんのお仕事の音というものに反射的に弱くできているみたい。
仕事も無事終わり帰ろうとしたとき、お土産にと沢山の葉っぱ付きの八朔を頂く。今年は豊作で一本の木に、枝がしなるほど百個以上の実をつけたのだとか。甘酸っぱい香りに包まれてホクホクしながら帰る。
空の青、雲の白、八朔の黄、どの色も鮮やかで目が喜ぶ。
夕方職場から電話。風邪やらインフルやらで調子の悪い人続出らしく、明日は這ってでも出てきて欲しいという用件。
はいはい、私はすこぶる元気ですよー。

日々のあわ

僕らとよく似た　景色がある
僕らとよく似た　歌声が響く
今　何が見える