うー、寒い。キーンと張り詰めた冷たい空気。見える山々にはところどころ白く雪が積もった箇所もあって視覚的にもこたえる。それにここのところの低温で足先だけでなく、耳朶にも霜焼けができちゃった。ショートカットでもないのに。あたしの体はことごとく九州の南国仕様になってるらしい。ベランダのパンジーはその寒さに反比例するかのように満開。パンジーさすが。
寒さの週末は映画三昧。3本見たぞ。

さよなら子供たち [DVD]

さよなら子供たち [DVD]

子どもたちと一緒に。戦線での恐ろしさを描くのではなくって、日常に容赦なく入り込む戦争本来の恐ろしさを描いたルイ・マル監督の作品。子どもたちからの質問攻めにあいながら観た。彼女らが理解できなくとも容赦なく説明する私。なんとなく納得した(させられた?)子どもたち。まだ年齢的に難しいかもしれないけれど、なんとなく雰囲気だけでも感じ取ってくれれば。
ビフォア・サンセット [DVD]

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イーサンホーク好きなので何となく観てみたら、「恋人たちのディスタンス」の9年後の続編だったのでびっくり。前作はそれこそ20代前半に、二人の会話、視線のやりとり、お互いの感情が絡み合っていくシーンにきゅんきゅんしながら何度も観たものです。で、今回9年後。ああ、これは観るべきではなかったなあ。というか、私は作って欲しくなかったかなあ。若い頃の思い出は、もう二度と帰れないから輝いているのであって、また再会して二人が始まってしまったとしても、あの頃の二人とは違うのだもの。それは二人が今の現実の生活から逃げ出してしまうことになっちゃう。映画とほぼリアルタイムで生きているのでついつい現実的になってしまって、イマイチ感情投入できず。二人の弾む会話も楽しいのだけれど、年齢の分だけ若干すれた感じもして・・・。で最後の結末は、前作と同じく視聴者に投げかけられるのだけれど、あんな艶っぽい目をした男性が、彼女の部屋で、自らを恋しがっていたと歌われて、何もせず帰るわけがないと、こちらも年齢重ねた分だけ斜めの見方しかできない。いやねえ、歳をとるって・・・て気付かされた作品。ひさびさ映画観ながら声を上げて笑ったー。それでもポイントポイントにちゃんとしめる場所がちりばめられてたり、登場人物の人格がそれぞれきっちり浮き上がってきたりする脚本はすごい。あとお兄ちゃん役の男の子が上手いなあと思った。そして何よりもアメリカ社会を風刺してる箇所もあっちこっちにちりばめられてるのにニヤリ。
ああ、コタツが欲しい。寒いのでコタツに転がってDVD観たい。昨日の朝刊のイトヤマさんの「ワカサギ釣り」読んだだけでもその寒さを想像して身震いが。でも無性にワカサギの天ぷらが食べたくって今夜はワカサギの天ぷら。寒い時期のワカサギは買ったものでもピカピカしてきれい。それに美味しい。自分で釣ればもっと美味しいなんて・・・。でも、今のところ寒さに打ち勝つほどの食い気は私にはない。魚屋さんに頼ります。