銀杏の葉はすっかり散ってしまった。通勤路のプラタナスの葉は真っ赤に色づいて、青空とのコントラストが素敵。
最近私の周りには季節の変わり目のせいか心が元気でない人が多い。仕事に出てこられなくなったかと思うと、夜中発作みたいに電話がかかってきて寒空の下ベランダで話し込んだり、休日の雨の車内で話し込んだり・・・みんないろんな悩みがあって、それぞれに苦しんでいる。
そんなとき、わたしが出来ることと言ったら、ただただその時間その人に寄り添って、母のように心を「よしよし」してあげることくらいだ。そんなこと意味あるのだろうか?なんて思うけれど、何もしないよりは良いのだろう。
そして、決まってそんな時間の後には、いろんな複雑な心がわたしの中を渦巻く。多分、その人のモヤモヤの一部をわたしが請け負ったってことになるのだろう。そうして、鈍感なわたしの感情と、デリケートな人の感情の均衡がとれて何となく日々は廻っていくのだろう。
そんなことが続くとちゃんと家の人々も気がつくのか体調を崩す。先週は夫、今日は二女。風邪も流行っているし、おかゆを作ってあげたりしてちゃんと寄り添い「よしよし」すると早く良くなってくれる。もう二女も明日は大丈夫。
今日は秋晴れの一日。二女の介抱を経て昼から職場へ向かうのだけれど、いつものスポットの景色は圧巻。BGMはキリンジの新しいアルバムの「早春」。全てが素晴らしすぎて自転車をこぎながら唸る。やっぱりこんな曲を作れる人は彼らしかいないなんて発作的に考える。
世の中のイライラしたみんなが、こんな曲聴きながら湖岸の風景を眺めたらいい。毎日の些細なことにイライラ目くじらを立てることが、いかにちっぽけなことか気付くはず、なんて考える。