2月。おとといの出勤時にみた湖は、白くて深いふかい霧に覆われていて、生ぬるい熱を持った生き物のようだった。かと思うと、今朝の出勤時にみた湖は、きんきんに冷えてて、今にも凍りそう。白い粉雪が水面に落ちても、しばらくは粉雪のまま漂っているかのような冷たさだった。暖かさと、冷たさをあとどれくらい繰り返したら、春が来るのかな。
1月は大きな事件があって、年末年始もなく働いた。どうしてこんな職業を選んじゃったんだろうね、とかいいながら、冷え切った職場を暖めるべく倉庫から引っ張り出してきたストーブで暖をとりながら、メンバーと片寄せあってこなす仕事もそれはそれで嫌いではない。
1月中旬から、ついにチームリーダーになってしまって、困っている。仕事よりも、お母さん的な立場でチーム員のマネージメントしないといけなくなってしまって、夫からあきれられている。仕事問題だけではなく、みんなの家庭問題から結婚にいたるまでの相談、彼女と別れた寂しさを紛らすために夜な夜な入るライン、電話に付き合う…私はどこまでみんなの力になってあげたらいいのだろう。甘やかしすぎかな、なんて思うけれど、みんなの心に生まれた澱みたいなものの受け皿がどこにもなかったら、彼らはどうなるんだろう。仕事場だし、私的な感情流入は困る、割り切って仕事して!なんてやったほうがいいのかな、なんていろいろ考える。結構ストレスの係る仕事なので、ついつい独り者の彼らのことを心配してしまう。でも、今日くらいからかな、みんなの気持ちが少しは和らいで、仕事に身が入ってくれているような気がしてきた。子育てに似てる。前進したり、後退したりしながら、結果的に少しでも前進していたらいいな。春よ来い!