chihiryou2014-03-15

なかなか暖かくなってこない3月。霜焼けがやっと治ったと思ったら、またできるの繰り返し。帰り道にまだまだミゾレ交じりの雨が降ったり。そんな日に限って自転車のチェーンがはずれて家まで自転車をおしながらかえる夜中0時半。しばらく薄暗い電灯の下でチェーンをつけようとしていると、背後から「手伝いましょうか」と声をかけられたので、どっきりして「大丈夫です!」返答。何をしているのだか。
2月末には出張で生まれて初めて和歌山市を訪れた。遠い〜。しかし車窓から見える風景が、故郷の風景に似ているようで、長い間眺めていた。私は小学校のとき文部省唱歌の「冬景色」が好きな変わった子だったのだけど、2番の歌詞が故郷の田園風景を歌っているようだからかな〜なんて、今更ながら思った。

烏(からす)啼(な)きて 木に高く
人は畑(はた)に 麦を踏む
げに小春日の のどけしや
かへり咲(ざき)の 花も見ゆ

3月には岡山市に3日間の出張にも出かけた。岡山市も初めて。
出会った人に恵まれて、楽しい3日間。夜の街でうっかり職員証の入った名刺入れを落としてしまい、青い顔をしていたら、交番から届けられていますよ〜との電話。中身もきれいなままそのまま返ってきた。関西ではありえないだろう。ありがとうございました。無事返ってきた名刺入れを今度は落とさないように懐に深くしまって、親切な岡山の方に「ままかり」「鰆のお刺身」等の名物をご馳走になった。日常の職場がここのところ大変荒んでいるので、心が洗われるようだった。

今週は下の娘の小学校の卒業式。上の娘の通った期間を入れると8年間、小学校にお世話になったことになる。子どもたちの成長はあっという間のようだけど、積み重ねた一つ一つの日は重くて、いろんな思いが詰まっている。
昨日は夕暮れ時、湖岸に下の娘とジョギングに出かけたのだけれど、晴れ渡った空に少しだけ欠けたお月様がぽっかり出ていて、湖面を黄金色に照らしていた。あまりにもきれいで娘としばらく眺めていた。しんどいこともあるけれど、こんなささやかで幸せな毎日が少しずつ重なり合って日々はでき上がっている。それはきっと彼女も同じだろう。学校から持ち帰ってきた作品のひとつに、「楽しみは、ベランダで母と夜見るゆれるひかり」と筆書きされた彼女の俳句があった。母さんも同じだよ。