気が付いたら7月も終盤、一年の残りの方が少なくなっている。

去年の今頃は、「こんなに暑い中ほんとにオリンピックなんてできるんかね~??」なんてのんきに笑いながら話し、刺すような日差しにクラクラしながら歩き回っていたものだけれども、そんな当たり前の世界はこの半年ですっかり変わってしまった。

受験が終わった二女は大学生となったけれども、入学式、サークルの勧誘、新しい区間の定期券・・・普通にある予定だったものが全てなくなり、リモートで受ける授業とレポートに追われる日々を送っている。長女も同じく。マラソンサークルの活動も全て止まり、行く予定だった野外フェスのチケットの払い戻しを行う等、好きなライブにも行けず悶々と過ごしているうちに前期試験。テレビでは若者がウイルスを媒介する悪者のようにいわれているけれど、私の知っている娘周囲の若者たちは、静かにこの時が過ぎるのをこらえて過ごしている人ばかりだ。

夫と私は何も変わらない。私たちは中間管理職で、他の人がリモート勤務でも管理係として毎日出勤。普通に起きて、お弁当作って、仕事行って、帰って、寝る。ただ、家族で過ごす時間が多くなり、以前よりも精神的に豊かになったような気がする。

そんな中、娘たちと久しぶりの映画館。広い映画館に私たち親子3人だけだった。「ストーリー・オブ・マイライフ」私が子供の頃胸をときめかせながら繰り返し読んだ小学館若草物語の挿絵がリアル映像でよみがえっていることに興奮。娘たちは、この映画のお母さんと娘たちのやりとりが我が家のやり取りと似てるね~と。ほんと。

劇中現在と過去の回想シーンが行ったり来たりするのだけれど、私たちもしばらく時間が過ぎれば、こんなコロナ禍を過ごした日々を懐かしく回想したりするものかしら。

 

 

 

 


映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』本編映像