ここ一年私の休日の日課は、ドライブ、ジョギング、映画鑑賞、囲碁トーナメント鑑賞、おっさん化はなはだしい、笑。

土曜日の朝は、たいてい夫と二人で、新車で少し離れたところまで夫と農産物を買い出しにいくことで始まる。田んぼに囲まれた道を走りながら、はるか向こうに見える山々の景色と夫との何気ない会話がささくれた日常を癒す。

ジョギングもずっと続けている。ナイキのランクラブのアプリのおかげで、私のジョギング生活は、驚くほど管理しやすくなった。ジョギングに対するモチベーションを上げてくれる。週末ランナーにも関わらず月平均30キロ以上、多い月には80キロも走っていた。中毒化していること甚だしい。何がよいって、ランニングしている間は何も考えなくてよいこと。景色、街角の風景、季節の風、音楽、それだけ。体の中に淀んでいた邪気が汗とともに流れ落ちていくような気がする。

碁はぜーんぜん分からないけど、高校生のときに、同じクラスメイトに囲碁の全国大会で入賞した人がいて、一度教えてもらったことはある。一力君、芝野君、息子ほどの年頃の子たちがふんふん言いながら碁を指している姿を見ると、その頃を思い出してなんか嬉しくなる。しかし、よくわからないなりに継続して鑑賞しているとだんだんわかるようになってくるもの。一つの指し手で優劣がひっくり返るのもわかるようになって、なんだかおもしろい。

映画鑑賞は週1で映画館に通っている。ほんとうにいい映画がラインナップされていると思うのに、近所の映画館は瀕死の状態だとみてとれて、いたたまれない。5人上客が入っているのを見たことがない。貸し切り状態もざら。今日見た「ミナリ」は5人、「藁にもすがる獣たち」は私一人、「あの頃」も5人いたかな??土日にもかかわらず、だ。どれもよい映画ばかり。どうか生き残ってほしい。映画館なくなったらこまる。

先日みた、「あのこは貴族」は本当に素晴らしかった。ほんとうによかった。その前後にニュースで国会中継夫婦別姓の議論を繰り広げている女性議員同士のやりとりを見ていて、本当に気分が悪くなって暗い気分になったところだったので、本当にこの映画はタイムリーで心にしみた。とかく世の中は女同士を敵対させて、本来向かうべきエネルギーを消耗させ、議論すら成り立たなくさせる。まあ、それは女、男関係ないことかもしれないけど。

この映画での石橋静河が本当によかった。私はあんな人でありたい。好きなシーンは、彼女がヴァイオリニストとして出演したパーティーの場で、マカロンタワーの頂上のマカロンを口に運び、マカロンの代わりにタワーの頂上に花をのせちゃうシーン。あのシーンは、水原希子ちゃんが彼女とつながりたいと興味を持ついい場面。お嬢様の概念の枠を平気で超えちゃう人の象徴の場面。敵対しない女子たち。穏やかに敵対しない関係を見ていたい。