夏休みが終わった。
夏休みは毎年、すごく疲弊する。もちろん暑いということもあるのだけれど、それにプラス、子どもたちが学童に持ってく毎日の弁当作り、夏休み行事の手伝い、泊りがけ合宿の用意、手伝い、帰省・・・イレギュラーなことが多いのに、仕事も何かと忙しい。
やっと夏休みが終わって昨日あたりからすこーし暑さがゆるんできたなと思ったら、いきなり頭痛。いやだいやだ・・・もらってばかりで山のように寝かせていたサプリメントを適当に口の中に放り込んで、子どもたちと一緒に早々にぐっすり眠ったら、なんとか今日は大丈夫。そろそろ40近いのだから手の抜き方を覚えなければ。
先週の私はひどく自信喪失状態で、一人になると泣いてばかりいて、このまま鬱の穴から抜け出せなくなるんじゃないかと、自分で自分を心配した。そんなときやっぱり穴に手を差し伸べて引き出してくれるのは、家人であって、そうであったことにほっとした。よかった、この人で。
夏休みは疲れた、疲れたと文句ばかり言っているけれど、8月後半には家族旅行もした。相当ハードスケジュールで、出国審査を受ける2時間前までデスクでどなられながら仕事をし、南半球に飛び、帰国日の次の日は朝4時出勤というハードさ。でもでも楽しかったなあ。無理して行ってよかった。写真に収まった自分の顔を見ると、家庭のお母さんの顔になっていて安心する。ほんとうにほんとうに幸せなひと時。
最後の日街ではパレードがあって、子どもたちと沿道に座ってまるでその街の住人になった気分でぼんやり行列を眺めた。パレードの後は花火が上がっていて、レストランのテラスで食事。あそこで食べた白ワインとオイスターの味は今でも忘れられない。
そのレストランで、Cは砂浜で拾った貝殻やサングラス、パレードでもらったバスケットボールプレーヤーのカード、たくさん想い出のつまったバックを忘れてきてしまって、異国の地に大きな忘れ物をしたまま帰国したのだけれど、レシートを頼りにお店に問い合わせて、先日そのバックが我が家に送られてきた。現金もなにも入っていなかったから戻ってきたのだろうけれど、わざわざ私たちの後を追って遠い道のりをバックが帰ってきてくれたかと思うと、いとおしくていとおしくて、Cと抱き合って喜ぶ。想い出が私たちを追いかけてきて家に戻ってきてくれた感じ。ほんとうによかった。


今日はなんか元気が出てきたし、キリンジの新譜でも買っとこうと仕事あがりに閉まりかけのタワーレコードに駆け込んでみる。ひさびさ音楽を聴く気が出てきたし、キリンジも聴いた。やっぱり兄ワールド全開の曲はたまらないなあ。兄の着眼点は素敵だ。夜中にクスクス笑う。兄と長嶋有って私の中では同じツボにはまるのだよな。あの二人が仲が良いというのもうなずける。しばらく楽しもう。

BUOYANCY

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