今週で40歳になりました。自分が40歳になる日がこんなに早くやってくるなんて、思いもしなかった。20歳くらいの頃なんてつい最近だったような気がするのだけれど、既にその2倍も生きてきたなんてびっくりします。どおりで白髪も増えるわけです。
今週は特に仕事が多忙を極めており、特に誕生日当日である13日は仕事で重い判断をしたこともあって、一生忘れられない誕生日となりました。職場では、ありがたいことに部下たちがお菓子のプレゼントをくれて、ちょっと感動しました。帰宅すると夫と子どもが夏花の花束で迎えてくれて、自分はなんて幸せ者なのだろうと思いました。みんな、ありがとう。
最近はオウム真理教の菊地さんが捕まったニュースを目にすることもあって、自分のことや人生のことを考えます。彼女と同い歳の私が今まで歩んできた20年と、彼女が歩んできた20年について。同じ時代に生きてきて、同じ頃に青春時代を迎え、受験したり大学に入ったり、恋愛したり・・・。彼女と私、少しだけ道の選び方が違っていたというだけで、本質はたいして変わらないのだろうと思います。逆に彼女のほうがバブル期の浮かれた世の中に疑問を持って、私よりまじめにいろいろと考えていたのかもしれない、とも思います。特に彼女自身のコメントや、彼女に向けたご両親のコメントなどを読むとなんだか切なくなってしまうのです。そして事件の本質ではなくて、彼女の周囲を興味本位で面白おかしく書き散らかす記事等を目にするに付け、悲しい気分になるのです・・・。
昨夜は松田聖子氏と藤井隆氏のミュージックポートレート。先週から続けて見たのですが、藤井氏とも私は同じ歳で、松田聖子の曲を受け止めた時期、友達とよく聞いていた曲(特に洋楽)が被っていて楽しかった。キリンジのエイリアンズも出てきて、びっくり。好きなフレーズとして「はるか空にボーイング公団の屋根の上どこへ行く」のフレーズを藤井氏が口走ったとき、私も同じフレーズに反応してこの曲を好きになったことを思い出しました。21から22くらいの大学生だった頃、公団の先にある彼の家まで一緒にとぼとぼ歩いて行く寒い夜、空には福岡空港に行くボーイングが横切って、等間隔で建つ電信柱の電灯は時々切れかかっているものがあって、喧嘩をした後には一言もしゃべることもなくって・・・そんな切り取られた情景が浮かんで来るのです。そして見も知らずの藤井さんと私がその情景を共有できるなんて、曲や歌が持つ力はすごいと思わざるを得ません。ってことで久々にキリンジを聴きました。わたしも行ったライブ、この時の泰行氏の声が一番つやっぽくて、それはそれは素晴らしかったよな。